社会科の歴史の課題

あれからずっとガロア理論の書き直しをしていた。

やっと納得できたので昨日とりあえず終了。

土曜日に岐生研の理論学習会があった。
中学校の社会科の授業の分析をやったのだが、これがとても面白い。
まず、ビデオを見た。
発言が起こされて記録されているので、対比しながら流れが確認できた。
この授業は、何よりも課題が面白い。
 
教材は豊臣政権時代の越後の百姓の決断を問うもの。
自身が百姓になってどうするのかを決める。
子どもたちは当事者として夢中になって考える。
越後に残るか会津に行くかと。
400年も前の事なのに。

この視点が面白い。
英雄や武将などの支配者の立場に立つのではなく、百姓の立場に立つ。
ゲームでは子どもたちは武将になって配下を手足の様に使って勝ち残る。
ところが、このクラスの子どもたちは武将ではなく百姓の立場に立っている。
どうして百姓の立場に立つことができたのだろうか。

たぶん自分の地域の歴史だということが大きな要素だろうと思う。
でも、それだけではない。
それは教師の視点だ。
この教師は支配者の方には向いていない。
英雄のようになれとも言っていない。
地域の中で様々な問題をかかえながら生きている子どもたちに共感しているのだ。

そのことが子どもたちが百姓の立場に立って真剣に討論している理由だと思う。
楽しい授業とその分析だった。

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母が大事にしている福寿草
今年も咲いた。