東海北陸地区セミナー

昨日から、和倉温泉で東海北陸地区セミナーがあった。
このセミナーは、東海北陸の教師が集い、実践を分析しあう学習会である。
 
最近は全国大会に出ることが少なくなったので、近くで参加しやすいこのセミナーに参加している。
ふりかえってみると、30回以上参加している。
東海と北陸で交互にやっているので、この時期には南に行ったり北に行ったり。
今回は、行きも帰りも東海北陸道を通った。
今日は、能登の和倉でも雪が降っていて、途中道に迷い、山越えをしてしまった。
途中雪が深く越えるので、超えるのを断念して氷見へ出る道を選んだ。
 
富山では雨だったが、五箇山あたりから雪になり、白川では路面は真っ白だった。
高鷲インターでは、スキー客の車が入り込んでくるので渋滞。
というわけで時間はかかったが、車中で語り合う話が何とも楽しく、セミナーの学習とともに充実した学びだった。
 
つれあいが、もう退職したのだから、教育のことを学んだってしょうがないよといっているが、
退職したからこそ、よく見えてくるものがあるし、今現在の学校や子どもの様子を知ることは、
自分自身の生きている社会をしっかりと見つめることになり、いつも参加するのが楽しい。
 
 
イメージ 1
 
今回も刺激的な内容だった。
現代社会の持っている様々な問題は、一番敏感で一番弱い子どもたちの中にこそ、よりはっきりと表れる。
それは教師の実践記録の中に表現されており、そこに記録された子どもたちの言動を参加者が読み開いていく。
そして、見えてくるものは、私たち自身や私たちの政治や社会が抱えている問題である。
 
いらいらし、苦しんでいる小学校一年生のトラブルや言動の意味を深く深く探っていきながら、
私たちはどう生きていったらいいのか、教師としてどう行動して行ったらいいのか、
参加者が、それぞれの立場で智慧を出し合う。
 
それにしても、小学一年生がこんなにイライラしているのはなぜなんだろうか。
「~ゼロ運動」という学校全体で取り組んでいる過剰な評価活動が浮かび上がる。
忘れ物ゼロ運動、給食お残しゼロ運動、おしゃべりゼロ運動、シャツだしゼロ運動・・・
聞いていて唖然としてくる。
 
そんな学校の中で、子どもたちだけでなく教師も悩み苦しんでいる。
地域も違う人、若い人、ベテラン、悩んでいる人、楽しい活動をしている人・・・それぞれがそれぞれの考えを出し合う。
学びとは、そういう多様な人生が交差するところでこそ立ち現れてくるのだ。