3月のプチ法話会

今日はプチ法話会。

温かくなって15名の方が参加された。
冬の間は来られなかった方が、久しぶりに参加されてお会いできたのが嬉しかった。
仏教の教えと浄土の教えを対比しながら話した。

最勝寺の若院の話にお彼岸をどう教えているのかと質問があった。
墓参りには孫は誘えるけど子どもたちには・・・という話があった。

そもそも彼岸会はこの列島だけの風習らしい。
春分の日に日の沈む西を大事にするということから浄土の教えから来ているのでは
と思われるかもしれないけど、
そもそも彼岸とは此岸に対する言葉。
彼岸は、欲や煩悩にまみれたこちら側から、悟りの世界であるあちら側へ行く
という「到彼岸」から来ているので、列島の仏教の各宗派で大事にされている。

悟りの世界へ至るというのは仏教の最も大切な願いである。
ただ、その方法が異なる。
浄土の教えは、彼岸は浄土である。

親鸞さんは浄土に至ることが確定することを「現生正定聚」と言われた。
彼岸に至ることが確定した人は仏と等しいとまで言われた。
この娑婆で悟りを開くわけではないけど、彼岸で阿弥陀様のはたらきによって
必ず悟ることができる。
何と有難いことだろうかと。

そしてそういう人は娑婆を厭うようになると。
この娑婆は嫌なことが多すぎるけど、厭うようにはならない私である。

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ようやく梅が満開になった。