絶望=苦悩-意味

ビクトール・フランクルの「夜と霧」の主題を式で表してみる。   人生の意味 
「我々の苦悩には意味がある」ということを
 
 絶望=苦悩-意味 ・・・(1)
 苦悩=絶望+意味 ・・・(2)
 意味=苦悩-絶望 ・・・(3)
 
こう書いてしまって良いのだろうかとも思うが。
この3つの式は同値である。
ところが、それぞれの式から受けるイメージは異なってくる。
 
(1) 苦悩から意味をとったら絶望だけがのこる(絶望しかない)
(2) 苦悩は絶望に意味を加えたもの
   つまり、苦悩は絶望ではない。
(3) 意味は苦悩から絶望をとりのぞいたもの
   これがおかしいと感じる。
 
なぜおかしいと感じるのか
この三つのコトは切り離せないからだ。
その意味では(2)が元の式なのだが、
(1)は切り離せないのに切り離していることを気づかせる。
ところが、(3)はそれらのコトを切り離す。
 
こう考えると、式を変形しただけで同値と思われるものも、意味が違ってくるということだ。
でも、切り離せないことをこのように示したともとれる。