「カミの目」と「カメの目」

体調は良くなってきたが、昨夜は全く眠ることができなかった。
 
ジオジェブラのアプレットを作成していると、脳が興奮しているみたいなのだ。
大きな方向が決まれば、後はそんなに問題ではないのだが、細かいところまで気になる。
そんなことが次から次へと浮かび上がり、おまけに身体まで苦しくなってきて、
12時ごろに起き上がり4時まで眠ることができなかった。
 
ところで、面白いことに気がついた。
プログラムの言語によって、簡単に表現できる場合ととても面倒な場合がある。
そのプログラム言語はロゴとそれ以外のもの。
 
ロゴはカメ(タートル)になって実際に動きながら状況を判断するので、その近辺だけを考慮すれば良い。
これを「カメの目」と名づける。
ジオジェブラの場合は、軌道を先に決める。
そして、細かいところを全体的に定義していく。
これを「カミの目」と名づける。
 
数学で譬えると、「カメの目」は微分で、「カミの目」は積分
例えば、惑星の軌道を求めるときに、
カメの目」で考えるとは、
一つひとつのカメに引力の法則を与えると、結果として楕円軌道を描き、速度も自然に決まってくる。
カミの目」の方は、
先に楕円を描いてから、その軌道で動かし、さらにその速度を決める。
この時、速度は太陽との距離に反比例することを入力する必要がある。
 
この違いが面白い。
私はどうも「カメの目」的な思考が合っていて、「カミの目」的な方法は苦手なようだ。
だから、単純な惑星の楕円軌道の動きをジオジェブラですぐに作ることができなかった。
昨日やっとできたのがこれ。
惑星の楕円運動・・・楕円軌道を変えてみよう
結局、これを作るのに一年ぐらいかかった。
作ってみると、実に簡単なのだが、それは引力の法則から導かれる様々な法則を知っている必要がある。
 
カミの目」は、全てを知っている必要があるのだ。
でも、「カメの目」は、結果として「カミの目」になる。