「器官なき身体」?

新自由主義と権力」佐藤嘉幸著を読んだ。
前半の新自由主義の問題点はだいたい分かったが、
後半の新自由主義に対抗する戦略がわからなかった。
 
二つの戦略が述べられていた。
権力の内面化(規範の内面化・競争の内面化)に対抗する戦略は、
器官なき身体から抵抗へ」
社会的な排除を強化しようとすることに対しての対抗戦略は、
「マイナー性への生成変化」
 
器官なき身体がどうもわかりにくい。
対比するものをあげると、
器官ある身体=生産的な身体、消費する身体、発生的な身体
器官なき身体=非生産的な身体、消費しえない身体、非発生的な身体
 
前者が社会的組織をイメージし、権力の拡大維持装置になっているという。
抵抗の戦略は、脱主体化=脱服従化を求める。
でも、それとつながらないのだ。
しかも、それは死の本能であり、欲望の根源だという。
そこでいろいろ想像する。
 
「なる身体」と「ある身体」
「与えられた感覚」と「内面からの感覚」
「快楽への欲望」と「純粋な欲望」
「自己満足・自己嫌悪」と「自愛・自己肯定感とそれを引き起こす回心」
「従属・魂の植民地化」と「魂の独立・創造」
「欲望の消費者」と「自らの欲望の生産者」
「非構成的なルール」と「構成的なルール」
「死への欲動」と「死への欲望=生をもたらす死」
 
わからなくなったので、とりあえず棚上げする。
はがきで子どもたちに見せるマジックを作成。
左のように持っていたはがきが、指を離さないのに右のように上に変わる。
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