ハラスメントの反対はエンターテインメント

岐生研の学習会があった。
講座2本とレポート分析という盛り沢山の内容だった。
講師は溝部さん。
 
溝部さんの話は自分の教師歴を語りながらの実践の話で、若い人たちに勇気を与えるものだった。
その中に、セリフの話があった。
子どもたちにどんな言葉をかけたら良いのかと、溝部さんはドラマや映画を見て、心に残ったセリフをノートに書き留める。
それは、子どもがどんな言葉で心を動かすのかというここと同時に、
子どもとの会話が成立する場面はまさにドラマで、人生はドラマであり、今子どもと一緒にドラマを生きていることを確かめるためでもあった。
そして、この試みは、子どもたちと「言葉さがしの旅」として、定式化される。
 
その言葉さがしの旅は、「友だちさがしの旅」でもあり、「自分さがしの旅」でもあった。
教師が子どもとどうつながるのかが「言葉さがしの旅」であったら、
子どもどうしがどうつながるのかは「友だちさがしの旅」であり、
それは、結局もう一人の自分を見つける旅でもあった。
 
子どもたちにもう一人の自分を自覚させ、また、教師自身の中の他者を表現するために、
実にうまい方法を紹介していた。
それは、パペットを使って、子どもたちと対話をする方法である。
優しい猫と厳しい猫の両方のパペットを使って子どもに語りかける。
この猫は土日には子どもの家にお泊りするくらい人気があるという。
 
まさにエンターテインメントであった。
ハラスメントの対義語はエンターテインメントであることを示している。
 
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