天元術と点竄術

シンキングモードに入った。
連休に入ってから天元術に再び取り組み始めた。
数教協の岐阜大会で取り上げたいからだ。
 
ところが、さっぱりやり方を忘れてしまっている。
以前、自分の書いたサイトを参考にしながら始めからやり直してみた。
少しずつ勘を取り戻していったが、困ったことが出てきた。
 
算盤と算木を並べているとよく間違える。
そこで、やり直しているうちに前の状態がわからなくなる。
また一番最初からやり直すということになる。
 
初期の和算家は算盤を使ったと思われるが、
その後の和算家は、工夫された点竄術で記録していったのだろうか。
調べていたら、算盤をいくつも並べてやっていたということが書いてあった。
なるほど、そうしないと途中でわからなくなっても、別の算盤を見てそこから始めることができる。
 
ついでに点竄術も調べてみた。
天元術を記録するために必然的に生み出された。
未知数を文字で表したり、公式を表す工夫をしている。
 
中国で生まれ、朝鮮から日本へ伝わり、日本でまた研究されるという点でも国際的だ。
偏狭なナショナリズムへと結びつかない和算の意味をもっと追究したいと考えるようになった。
 
とりあえず、ここ数日の成果を記しておく。
三次方程式χ^3ー3χ+1=0の根は、0.3473…,1.5321…,-1.8794…だが、
天元術で全ての答えを導くことができる。
ただ、最初の桁の数値を見つける方法がわからない。