「世界の問題」と「日本の問題」

「なぜ世界で貧困がなくならないのか」
「なぜ豊かなはずの国で孤独のうちに餓死する人々がいるのか」
「なぜ子どもを虐待する親が絶えないのか」
「なぜ長時間労働によってうつ病になり、自殺する人が増えているのか」
 
この問いをどう読み解いていけばいいのだろうか。
 
「思想史の中のマルクス」を読んでいる。
東西問題がなくなった時、こんどは南北問題だといわれていた。
マルクスはもう終わったと言われた。
そうではなかった。
 
日本の高度経済成長は、東側との対抗によって保たれていた。
そのタガが外れた時、本格的な資本主義の暴走が始まる。
本格的な資本主義の時代がやって来たのだ。
 
グローバル資本主義は、私たちを世界の紛争に向かわせる。
一国の平和だけで良いのかと語りつつ。
 
しかし、その方向は本当の平和をつくりだすことはできない。
それは、アメリカの今までの軍事介入が示している。
 
グローバル資本主義は武器をも商品とする。
紛争は商品の絶好の市場となる。
日本は武器を輸出する国になってはいけない。
九条の精神こそ輸出しなければならない。