100分で名著で「旧約聖書」をやっていたので、テキストを買ってきて読んだ。
旧約聖書は普通に読んでもわからない。
このテキストはその読み方の一つを示していると感じた。
「神はなぜ沈黙しているのか」
「本格的な一神教になった理由は」
「物語から律法を読む方法は」
そういったことが、聖書とユダヤ民族の歴史から分かり易く説明してあった。
これをなぜ読もうと思ったのかは、キリスト教との関連からだ。
一つは「カラマーゾフの兄弟」を読むため。
特に、「ヨブ記」「大審問官」との関連。
もう一つは、神の沈黙の意味をどうとらえるのかという問題。
これは、キリストの磔刑にも通じる重要な問題だ。
沈黙で思い出したのが遠藤周作の「沈黙」
そこで彼の著作「キリスト教の誕生」を再度読むことにした。
新しい視点だった。
ともいえる。
神と人との関係をユダヤ民族の苦難の歴史から読み解いている。
「人は神を選べない」「民に罪がある」・・・
目の前の幸福や不幸が、人間の側の罪のある・なしとは関係なく、神の意図に基づくもの。
そういうとらえ方は人類の智慧なのかもしれない。