映画「標的の村」

昨日、映画「標的の村」を見ました。
 
沖縄の東村(ひがしそん)高江(たかえ)の住民が、
自分たちの村にヘリパッド(オスプレイなどの訓練基地)を作るというので反対行動をする。
最初、衝撃の方が大きくどう受け止めたらいいのかわかりませんでした。
でも、事実を知ることの大切さと、
沖縄県民による基地封鎖のニュースはほとんど報道されませんでした)
その事実から考え始めるしかないと思いました。
 
もう一つ、SLAPP裁判について。
これは、大きな力を持つ国や企業が弱い立場の市民を威圧し、
委縮させることを狙って起こす訴訟のことを言います。
アメリカ等では法律で禁じられており、訴えを起こすこと自体が却下されます。
ところが日本ではまだスラップ訴訟を防ぐ手立てはありません。
 
映画はこの国が住民を訴えたスラップ裁判も同時に映していました。
自分の村を守りたいだけの行動で国から訴えられるという理不尽さ。
秘密保護法が通った今、
こういった訴訟を禁じる法律をつくることは大きな運動になると思います。
 
映画の中で、工事をする側の人たちが、笑いながら、
「俺たちもこれをやらないと飯の食い上げなんや。小さな娘たちを養っていかないかんで。」
と反対の座り込みをする人たちに言っていました。
国はこのような同じ住民同士が対立する図式をあちこちで造ってきました。
この対立から私たちは学ぶ必要があると思います。