「自分が理解したいように世界を理解する」

ガロア理論について書くことはやめようと思う。
 
これで取り組んで3週間が過ぎた。
ガロアも感じたと思うが、数学の世界は美しい。
その美しさはその構造が持っている美しさだ。
だからつい現実の世界からそういう世界に逃避しようとする。
 
でも、私がやっているのだから、勝手な思い込みが入る。
その勝手な思い込みを数学の中で確かめていく作業が入る。
きっとこうなっているんだろうな。
そう思って、確かめてみると、それは思い込みだったとわかる。
 
時にはこうあってほしいと勝手に思い込むこともある。
それは、生半可な知識によって導かれる。
でも、それは計算によって確かめられなければならない。
それが無いと勝手な思い込みが勝手な理論を作ってしまう。
 
勝手な思い込みの理論は、自分の理解を勝手につくりあげる。
この3週間取り組んでわかったことだ。
自分が理解したいように世界を理解してしまう。
そして、「自分に都合の良い物語」の中に閉じこもり
時にはその物語を他者に強要する。
 
人間はそういう弱さを持っている。
だから、独りよがりになっているのではないかと振り返らなくてはならない。
そのためには他者の話を聞かなければならないし、
数学でいえば、計算によって確かめなければならないのだ。
 
そういうことがわかったということは大きな成果だったと思う。
もちろん、計算は続けようと思っている。