知らないことがたくさん・・・

今外では、道路の雪をよける大型の除雪機が動いている音がします。
高鷲ではこうやって夜中に、除雪の作業が行われます。
ふと、雪と煩悩を対比しようとしました、がやめました。
雪は積もるものです。
煩悩は癖のようなものです。
違うものだなと思いました。
 
だた、そうやって知らないところで、幾多のことがなされていることを
知っている必要はあります。
それは、そのことを知ることではなく、きっとたくさんの知らないことが
あるのだろうなと知っていることです。
 
自分が愚かであることを知っていることは、最高の知恵です。
それと同じように、知らないことがたくさんあるということを
知っていることは一つのモノやコトに対しての基本的なマナーだと
思うのです。
知らないことがあることを知っていることは、そのモノやコトに対する
おごりを少なくさせます。
 
その意味では、専門家自身と彼らを見る私たちの視点は
同じでなければいけないと思います。
専門家は知らないことがあることを
私たちは知らないことがあるからこそ、何を信頼すれば良いのかを。
その信頼のもとになることが、この知らないことがあることの自覚(=誠実さ)
ではないかと思います。