浄土とはどういうところか

「浄土へは行ったことがないからわからない」と思っていた。
浄土は法蔵菩薩の願いからできている。
語ることはできないけど、わかるところがある。

無限の広さと遮られない光に満ちたところ
一つ所・・・真理は一つ、一如
平等な世界・・・すべての人を救うところ(一子地)

自分のことだけなら無限のいのちは退屈だけど、すべての人を救おうとすると無限のいのちがないとだめ。

浄土和讃より

三十四 妙土広大超数限(みょうどこうだいおちょうしゅげん)
    本願荘厳よりおこる
    清浄大摂受(しょうじょうだいしょうじゅ)に
    稽首帰命(けいしゅきみょう)せしむべし

三十五 自利利他円満して
    帰命方便巧荘厳(きみょうほうべんぎょうしょうごん)
    こころもことばもたえたれば
    不可思議尊を帰命せよ

三十六 神力本願及満足(じんりきほんがんぎゅうまんぞく)
    明了堅固究竟願(みょうりょうけんごくきょうがん)
    慈悲方便不思議なり
    真無量を帰命せよ

三十七 宝林宝樹微妙音(ほうりんほうじゅみみようおん)
    自然清和(じねんしょうわ)の伎楽(ぎがく)にて
    哀婉雅亮(あいえんがりょう)すぐれたり
    清浄楽(しょうじょうがく)を帰命せよ

三十八 七宝樹林くににみつ
    光耀(こうよう)たがいにかがやけり
    華果枝葉(けかしよう)またおなじ
    本願功徳聚を帰命せよ

三十九 清風宝樹(しょうふうほうじゅ)をふくときは
    いつつの音声(おんじょう)いだしつつ
    宮商和(きゅうしょうわ)して自然(じねん)なり
    清浄勳(しょうじょうくん)して礼(らい)すべし

四十  一一(いちいち)のはなのなかよりは
    三十六百千億の
    光明てらしてほがらかに
    いたらぬところはさらになし

四十一 一一のはなのなかよりは
    三十六百千億の
    仏身もひかりもひとしくて
    相好金山(そうごうこんぜん)のごとくなり

四十二 相好ごとに百千の
    ひかりを十方にはなちてぞ
    つねに妙法ときひろめ
    衆生仏道にいらしむる

四十三 七宝の宝池いさぎよく
    八功徳水(はっくどくしい)みちみてり
    無漏の依果不思議なり
    功徳蔵を帰命せよ

四十四 三塗苦難(さんずくなん)ながくとじ
    但有自然快楽音(たんうじねんけらくおん)
    このゆえ安楽となづけたり
    無極尊を帰命せよ

四十五 十方三世の無量慧
    おなじく一如に乗じてぞ
    二智円満道平等(にちえんまんどうびょうどう)
    摂化随縁不思議(せっけずいえん)なり