シビ王と鳩と鷹

地域の子ども会から「いのちの大切さ」について話をしてくれないかと頼まれた。

すぐに承諾したが、どんな話をしたらいいのか悩んだ。
そこで、思いついたのが「シビ王」の話。
ジャータカにあったはずだと調べてみた。
すると、渡辺愛子師のジャータカと出会った。

 ジャータカのこころ "シビ王物語に聴く  平成19年度 

 
これがとても面白い。
いろいろ感じるところがあったが、ここでは「業の思想」と「輪廻の思想」が
見事に説明されているところを紹介したい。

一言でいえば、輪廻転生は合理的な考え方ということ。




 

〇今ここにいることは過去世の結果としてあるのだということ。
〇そして、これからの人生に責任をもち、来世をもっと良い人生にしようと思えば、可能だということ。
〇神が運命を与えたのではなく、一人ひとりの業の集積の表れであること。
〇もし、この人生のみで、未来が無いとすると、老いた貧しい人や今生で貧困から立ち上がらうのが至難な社会状況にある人々は何を希望に生きていくのか。未来への希望が持てればこそ、正しく生き抜くことができること。


とても合理的だと共感する。