「地獄一定」思考・・・究極のマイナス思考

以前、確率の学習の時に、
何かするたびに、最悪の状態を予想するという思考をする人のことを紹介した。
世の中には、プラス思考がはやっているが、最悪の状態を思うことは究極のマイナス思考である。
 
例えば、
ヒコーキに乗るときに、落ちると思う。
車に乗るときに、必ず事故になると考える。
病気になった時に、死ぬと思う。
何か計画をするときに、最悪のコトになると決める。
・・・
最初は、
もし、そのような予想をするのなら、ヒコーキに乗らない、車に乗らないはずだとか、
そう考えたら、かえって不安でいっぱいになるのではないかとか、
マイナス思考は精神的に良くないのではないかとか、
考えていた。
 
そこで、実験をすることにした。
旅行に行くときには、事故を想定して、残されたものがわかるように通帳などの整理をして行った。
飛んでいるときは、落ちるのではないかではなく、落ちると考える。
 
車に乗るときは事故を起こすと考える。
私は必ずミスすると考える。
 
そして、気がついたことがある。
それは、かえって不安が無くなるということだ。
そして、いろいろな(心の)準備をする。
 
そのことを、先輩に尋ねたら、
「安心の裏側が不安なのだから、両方はセットで必ずついている。
 でも、地獄一定は必ず地獄なのだから、そもそも不安はない。」
と言われる。
 
次は、そう考えながらも車に乗り、ヒコーキに乗るのはなぜなのかという問題が出てくる。
これがとても面白い。
少なくとも、安心だから乗るということではない。