日本の近代化と仏教

日本の近代化の中で仏教の果たした役割を考えるために、
清沢満之と七里恒順を対比させることを始めた。
 
これがとても面白い。
特に七里師のとらえなおしは、
近代批判をする上で、次の方向を、近代以前に戻すのか、近代に適合するのか、近代を乗り越えるのか
と考えた時に、とても参考になる。
 
全部を書くことができないので、ポイントだけをメモしておく。
 
(1)近代国家の道徳としての役目を負わせた
 これは二つの流れがある。
 一つは日蓮宗における、理想国家の追求と(上からの道)国家への全体主義の流れ
 もう一つが、真宗における、凡夫の自覚の中での道徳と(下からの道)国家への流れ
 両方共が国家へ同化していったのではないか、また、それはなぜか
 
(2)教団の近代化と神道の国教化に対する仏教側の態度
 
(3)王法・世間との関係は、真俗二諦論をどう見るかに行きつく
 すでに三業惑乱にその発端がある。
 
(4)そもそも近代化とは何であったのか
 これは今も続いている近代化をどうとらえるのかという問題