関東ご旧跡巡拝の旅

 一昨日と昨日の二日間、郡上組のビハーラで関東の御開山のご旧跡を巡拝しました。
バスに添乗をしていただいた名鉄観光の佐藤部長が、
「旅は3回楽しめる。行く前、当日、そして帰ってきてから」
と語られたことに影響を受け、そのままにして置くのも何だか勿体ないので
少し記録しておこうと思います。
 
台風の前に関東に旅立ち、ついには甲府で台風が追い付き目の中に、
そして、東京の築地本願寺で昼食の間に追い越されてしまいました。
途中、強風もありましたが、運転手さんの見事な運転で無事東京へ。
 
築地の本願寺では讃仏偈を勤行して説明を受け、弁当をいただきました。
私は初めてのお参りでした。
インド様式の建築とその内部は荘厳でした。
若い方たちも参拝されていてさすがは東京だと感じました。
いただいた記念の冊子は、「浄土真宗のこれから」と題され、
門主と新門の対話形式で書かれていて興味深い内容でした。
 
首都圏布教については、私たちにとって直接の課題ではなく
あまり関心がありませんでしたが、新門の
「現代人の苦悩と僧侶が説く法話の間にミスマッチがあるのではないか」
という提起は考えていかなければならないと思います。
現代人の苦悩とは何か、現代の問題に浄土真宗の教えはどういう答えを出せるのか
これは首都圏だけでなく私たちの問題でもあります。
 
昼食後、スカイツリーの横を通って水戸へ。
目的地は原始真宗大本山願入寺。
この寺の開基は親鸞聖人の孫である如信上人。
五木さんの「親鸞」を読んでおられる方は、
善鸞上人の長男だとお分かりだと思います。
如信上人は著書はほとんど残っていませんが、
覚如上人の書かれた口伝鈔は、御開山から直接伝聞したことを如信上人が語られたものだそうです。
 
実は本堂には入ることができませんでした。
というのも大震災の地震で土台のコンクリートが割れ、崩壊の危険があるのです。
でも、新しく建て直したばかりで2年経っても修復のめどさえつかないというのです。
写真は大きな鐘を撞いている所です。
親鸞聖人高弟二十四輩の原本があり、その写真を詳しく読ませていただきました。
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