昨日の「さよなら原発10万人集会」はすごかった。
あの暑さの中で参加された人たちは大変だったと思う。
デモの参加形態が変わって来ているという報告もあった。
そして、
毎週金曜の首相官邸前の集会もようやくマスメディアが取り上げ始めた。
この間の政治の状況は、どさくさにまぎれて、
文面が挿入され、軍事利用も視野に入れた方針になっている。
これについては、ほとんど議論もなく、マスメディアも、
事前の問題提起をせずに、審議終了後に報告し、問題点をあげている。
事前の本質的な問題提起や議論こそがメディアの重要な仕事だと思うのだが。
ということで、
「生活保護の問題」から始まって大津の「いじめ問題」に至る
マスメディアの報道の姿勢について、気になっている。
節電協力の呼びかけをするTVがかなりの電力をくっている
と言うことは一切報道しない。・・・当然か。
新聞報道は賛否両論をあげるということになっていて
それぞれの代表意見を書いている。
現役時代、ディベートがはやって、私もやったことがある。
最近はプレゼンだ。
この方法についてやっていて、いくつか疑問を感じたことがあった。
まず、それぞれが自分の意見を主張しているだけなのである。
ディベートもプレゼンも主張で終わっているのである。
つまり、対立意見のすり合わせは、聞いた人や読者に任されているのだ。
そして、対立はいつまでも続き、結局は主催者(政府)が都合よく持っていく
ように感じてしまう。
いじめ問題については、当事者の対処の仕方が問題だったとはいえ
TVでは責任追及ばかりで本質的な議論がなされているようには思えない。
教育問題や原発問題など、意見の違いがいつまでも続くのではなく、
対話の話法の大切さを平田オリザさんが述べていた。
この方向をもっと追究できないかと願う。