師匠の通夜

私の空手の師匠の通夜にお参りしてきた。

どんな馬鹿なことを言っても叱られたことがない。
馬鹿な弟子たちをちゃんと認めていてくれて、それでいて鋭い指摘をされる。
安心して自分が出せる師は空手と同時に私の酒の飲み方の師匠でもあった。

ある時、師匠から電話がかかってきた。
友人の弔辞を考えているけど、浄土真宗のことがわからないから教えてほしいと。
よくぞ思い出してくださったものだと嬉しくなった覚えがある。

お顔を拝見すると昔と同じように私を呼ぶ声が聞こえてくる。
やっぱり涙があふれてきた。

懐かしい方たちとも久しぶりに会って話ができた。
マスクをしていたからわからない方たちもあっただろう。

夜の運転は目が見えなくて危ない。
しかも高速道路の出口でバーが上がらなくて出られない。
入口で認証がされていないという。
そう言えば通る時に何となく違和感を感じたなと思い出した。