まずこれを見てほしい。
法隆寺の金堂壁画は1949年の火災で色を失ったが、消失前に撮影されたガラス原版がデジタル化された。
一口にデジタル化と言ってもその苦労は並大抵ではない。でも、その苦労に比例して使う方は手軽になる。
そして、このデータの美術史における歴史的な意味は、そこに用いられている絵画技術だけでなくとてつもなく大きい。
私はこの中の弥陀浄土図が好きだ。
このように公文書が保存されるというのは大きな意味があり、
「歴史資料・文化財の保全や公文書管理は、現在まさに急務となっており、その充実に学術会議が果たすべき役割はきわめて大きい。」
「公文書・統計の改竄・破棄・隠蔽が日常化した現在の政治状況を鑑みれば、日本学術会議の存在意義は明らかであろう」
それは決して権威主義ではない。