「働きアリと働きバチ」と効率を求める考え方

働きアリと働きバチには必ずゆとりがある。
それは進化の末に獲得されたもの。

 53、マンホールのふたはなぜ丸い? (働きアリと怠けアリ)

働きバチはせっせと働いているイメージがあるけど、全員が一生懸命にぎりぎりで働いているとその巣は滅びる。つまり、生き残れない。
働きバチたちが疲れて死んでしまうからだ。つまりサボっているハチがいないとその巣は滅びてしまう。
その仕組みは簡単で、餌を要求する幼虫の数によって働き出すハチが違うという単純なシステムをとっている。
さらに、スズメバチなどの外敵が来た時に動き出すハチもいる。

この「ゆとりシステム」は、緊急でないときは、さぼっているように見えるけど、緊急の時には効果を発揮する。

効率を求めるだけの考え方は、一見無駄を省いているように思えるけど、危機には弱い。そして、危機は常にある。

大阪都構想しかり、国立感染症研究所しかり、市の病院の病床数削減しかり・・・