情報の流れは絶えずして

パソコンの調子が良くない。
大会終了まで持ってほしいと願うだけ。
 
法事で聞いた話。
  ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
 世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
 
この方丈記の書き出しは現代を表わしていると言われる
70代の方の解釈は、「行く川の流れ」=「情報の流れ」ということだった。
それが面白いと思ったので、一緒にいろいろ検討した。
 
「絶えずしてしかももとの水にあらず。」
情報はまさにそうで、次から次へと流れてきて、元の情報ではない。
 
「よどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まりたるためしなし。」
この「うたかた(泡)」をどう解釈するかはわかれた。
情報の中の大事なもの(ex.物語)と私たちとに。
もし私たちだとしたら、大きい泡だとか小さい泡だとか思い煩う泡だ。
これも原文はしっかりと述べている。
「人と住処と」
この「住処」は、情報でいうとプラットフォームやこういうブログなども指すのかもしれない。
さらに思想も含まれるだろう。
 
しかし、人の方は一筋縄ではいかない。
なんせこの泡は考える泡なのだ。
悩み意味を考える泡なのだ。
ここに最初の無常では済まされないコトが生ずる。
 
話しがずれたが、この見方をするとAIはどういうものかという議論になった。
「AIはこの情報の流れを固定化しているもの」
というのだ。
つまり、情報の流れを切り取っているからこそ、規則や関連性がわかるのであり、
AIが働くのだと。
さらに、モノづくりに目を取られ、情報そのものに目が行かなかったところが
日本の遅れになっているという。
 
これは面白かった。
情報をモノのように扱わなかったというのだ。
ま、それをほとんどの研究者や会社ではやっていると思うけど。
むしろ足りなかったのは、この方丈記の思想を忘れたことだろうと思う。
 
あまりに面白かったので、酔いが醒めても考えた。
そして、考えたのが、泡=「作品」
 
疲れたので、別の話。
流れる情報を切り取るためにどうしたら良いか?
ずっと試行錯誤してきた。
封筒→フォルダ→ファイル→ペーパーファスナー
封筒やフォルダは中を見ることができない。
ファイルは場所をとるし高い。
ペーパーファスナーは2、3枚でも閉じることができ場所を取らないし、安い。
これがとても気に入っている。
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作品については次に。