ナレッジ・ベースとしてのジオジェブラ

私は岩田至康先生の幾何学大辞典を見るのを趣味にしている。


読むのではなく、書いてある定理を作図する。
そうすると、いろいろなアイディアが浮かんでくる。
 
岩田先生が辞典を編集したのは、
幾何学の「ナレッジ・データベース」を創ろうと考えられていたのではないかと思う。
「ナレッジ・ベース」なので単なる知識だけではなく、
数学の考え方もそこに蓄えられている必要がある。
 
そんなことは到底無理だと思っていたけど、
ジオジェブラに出会ってから、もしかしたら可能ではないかと思う様になってきた。
 
単なるマニュアルではだめ。
そして、優れた検索システムも必要だ。
意味情報を付加し、メタデータを記述する用語も定義する。
もしかしたら、そういう構造をジオジェブラ自体が持っている可能性だってある。
 
ジオジェブラで、数学辞典を作ろう。
数学のナレッジベースを作りたい。
 
ナレッジベースには、それを見るだけで、
数学の知識だけでなく数学の考え方も表現される必要がある。
とりあえず、一日かけてトピックを全てのブックに書き込んだ。
そして、今までのまとめとして7日に作った図

等角共役点作る外接三角形の相似

これは面白いと感じる。
そこに対称性があるから美しい。
 
ここの所、発見した定理を証明しようと試みている。
なぜかわからないけど、不思議に証明できている。
今までは、新しい定理が見つかっても、証明できなかった。
たぶんいろいろなことがつながってきたからだろう。
そして、
こうやって作ってみると、三角形に関してだけでも新しい定理は無限にあることがわかる。
それを何とか体系化しようとする。
でも、
全体を体系づけるコトは、あまりにも広すぎてそもそも無理。
もしするとすれば、ユークリッドのようにするしかない。
でも、その広がりそのものが豊かな世界があることを示している。
とすると、
その方向性だけを示すしかない。
そして、無限の現象を、取り組んだ人が見つけるという楽しさがある。

その方向とは
方向1  拡張する方向
方向2  性質を掘り下げる方向
方向3  作図の面白さ・・・アイディアを実体化する方向