東井義雄の「生活の論理」から主体性へ

とても忙しい。

でも、私を刺激することがある。
ずっと前に、東井義雄師について書いたことがある。
・・・
その続きがあった。
いろいろな出会いの中で、それを追求したくなってきた。
それは東井の「生活の論理」

「生活の論理」は実感主義と括られるけど、突き詰めると純粋経験
しかもそこには、二者択一でない弁証法が用いられている。
そして、
モノゴトを自分の方にたぐりよせる」という主体性を育てることが最も重視される。
これを東井は、自分の周りのモノゴトを自分の方へ引き寄せ、自分の問題として嚙みこなしていく土性骨」と表現している。
さらに、実践で具体的に説明している。
「感じ方・思い方・考え方・行い方を高次なものにしていく」と。
これを学習帳を用いて丁寧に指導していき、それをみんなの前で紹介することで具体化していく。

よく「思考力・判断力・表現力」を育てると言われるけど、そこには主体性はない。
東井は「モノゴトを自分の方へたぐりよせる」という表現をしているけど、最も大切なことは主体性だと言っているのだ。
「生活の論理」も、主体性を育てることなくして成立しない。
そして、なぜこういう土性骨が育つのかが「生活の論理」である。

このとらえ方は、現代の情報にあふれた状況の中で大切な考え方だと思う。