「1年3組」はどこにあるのだろう

昨日のプチ法話で、33年前の教え子が参加。
 
たまたま実家に帰ってきていて、たまたま朝プチに来て、たまたまポスターを見たという。
7年前に、たまたま本屋で私の本を手に取ったことも話してくれた。
 
かっての数学の授業のこと、クラスのこと、そこで起こったエピソード、いろいろなことを話してくれた。
彼女の話を聞いていると、33年前のクラスの様子が映像となって浮かんでくる。
よくぞそこまで記憶していたと感心するばかり。
 
そのクラスは1年3組。
33年前に確実に存在したクラスだった。
「まちがいは宝だ!」が学級目標。・・・
普段は思い出すことのないエピソードが、彼女の話から、次から次へと浮かんでくる。
そして、私から見ていた視点だけでなく、彼女から見た視点も浮かび上がる。
そのエピソードに新しい意味が加わる。
 
ふと思う。
1年3組は今どこにあるのだろうか。
33年前にあったという意味ではなく、今現にあるその場所のことだ。
彼女が言ってくれた。
私の人生の一部としてあるのだと。
 
そのエピソードを責任をもって引き受け、そこから学び、人生を豊かにしていく。
そういうことをしている「教え子」がいるということは、私にとって勇気を与えてくれるものだった。
忘れていたことを思い出させ、もう一度新しい意味といのちを与えてくれる縁起だった。
 
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 うらを見せ 表を見せて 散る紅葉