盆前の掃除

墓と寺の掃除をした。
 
墓といっても、無縁仏の墓もあるので、大変である。
草取り、木の剪定、墓石をみがく、・・・
2時間近くかかって、ようやくきれいになってきたが、
雨が降りそうだし、手伝いの親父がえらそうだったので
やめることにした。
 
先祖の墓は宝暦のものである。
苔むしているが、墓というものはそういうものか
それとももっとスッキリとした方が良いのか
いろいろ考えながら、たわしでこすった。
 
無縁の墓をみがきながら、
私たちの墓もやがては一つの石になるのだ。
そういえば、墓石は記録だな。
でも、その墓石の持っている記憶っていうのもあるな。
その記憶は、墓が示して、私たちの脳の中に浮かんでくるものだ。
先祖の墓の記録と同時に、浮かび上がってくる記憶はイメージである。
 
記録と記憶の違いが少しわかったぞ、などと
つまらないことを考えながら掃除をした。