オリンピックも見ずに

オリンピックには昔からあまり関心がない。
日本が日本が・・・と煽るのも好きになれない。
 
でも、
一流の選手が体力的にも精神的にも極限を追究している姿は
たとえメダルを取れなくとも美しいと思う。
 
実は始めてみたオリンピックが東京オリンピック
しかも、市川昆監督の映画だった。
ほとんど忘れてしまったが、アベベのマラソンをスローで写していた。
これだけは心に残っている。
 
ラソンという過酷な競技の中で、実に静かに、
まるで内面を見つめている修行僧のように走るアベベの姿である。
それは、スローでしか表現できないものだったのだろう。
 
これがあまりにも強烈過ぎて、
絶叫したり、それまでのエピソードを取り上げたり、
何よりもメダルに固執するメディアの姿にうんざりしているのだ。
 
といっても、「おとついの証明は自分にとって金メダルだ」
と言ったり、連れ合いが「日本が勝った」と喜んでいるのに
付き合っている。