何年か前、聞いていたが、5年前の関の講演会では、法事があって聞けなかった。
でも、次の日にはお会いして、辻屋でウナギを食べ、関の善光寺を案内した。
講演の後に、お会いして話すと、ちゃんと覚えておられた。
演題は
「道親になろう~子どもを被害者にも加害者にもしないために」
夜回りで、ホームレスのおっちゃんにおにぎりを渡した子が、
「ありがとうな。何にもお返しができんけど、あんたも寒いでこれをもろうて」
とつけていた軍手を外してもらった。
後で、
「おっちゃんも寒いのにこんなん渡してくれたんやで」
と語る彼女自身、いじめで不登校になった子。
こういう話を聞くと、涙が浮かんでくる。
となりにいたどこかのお母さんはずっとハンカチで涙をぬぐっていた。
以前、北村さんの本を読んで、実践したことがある。
凡夫だけどかけがえのない私 ( ぼくなんか居なくても変わらない)
大体この内容と似ているが、
今回初めて、分かったこともたくさんあった。
「私はどうして自尊感情を失わずにこれまで生きてこれたのか」
ご自身の体験を元に説得力のある話だった。
長所はほめる。そして短所はゆるす。
最後に自分自身をどうゆるし、そしてほめるのか
実演もあった。今全ての人にとって、とても大事なことだ。
1時間半があっという間だった。