高僧和讃と正信偈

課題であった正信偈七高僧の和讃を選び出してみた。
お一人一首
一番悩んだのは曇鸞大師
そして、法然上人
これを「北の宿から」の節で歌う。
 
 
(1)  龍樹菩薩(インド)
生死の苦海ほとりなし
 ひさしくしづめるわれらをば
 弥陀弘誓のふねのみぞ
 のせてかならずわたしける
 
(2)  天親菩薩(インド)
本願力にあひぬれば
 むなしくすぐるひとぞなき
 功徳の宝海みちみちて
 煩悩の濁水へだてなし
 
(3)  曇鸞大師(中国)
諸仏三業荘厳して
 畢竟 (ひっきょう )平等なることは
 衆生 虚誑 (こわう )の身口意を
 治せんがためとのべたまふ
 
(4)  道綽禅師(中国)
縦令 (たとい )一生造悪の
 衆生 引接 (いんぜふ )のためにとて
 称我名字と願じつつ
 不生者 (にゃくふしょうしゃ)とちかひたり
  
(5)  善導大師(中国)
 煩悩具足と信知して
 本願力に乗ずれば
 すなはち ( )すてはてて
 法性常楽証せしむ
 
(6)  源信僧都(日本)
煩悩にまなこさへられて
 摂取の光明みざれども
 大悲ものうきことなくて
 つねにわが身をてらすなり
 
(7)  法然上人(日本)
善導・源信すすむとも
 本師源空ひろめずは
 片州濁世のともがらは
 いかでか真宗をさとらまし
 
 
以上『北の宿から』の節で
 あなた変わりはないですか
  日毎寒さがつのります
  着てはもらえぬセーターを
  寒さこらえて編んでます
  女心の未練でしょう
  あなた恋しい北(西)の宿
 
さびの部分は「恩愛はなはだたちがたし、生死はなはだつきがたし」。
一首とびに入れる。