地域の起業家「山羊さん除草隊」

日曜日に動き回って疲れたので、座っていると何度も寝てしまっていた。

この頃新聞を読んで興味を持つ記事は、地域で面白いことをしている人のこと。
いろいろな活動があるものだと感心する。

この人は岐阜の美濃加茂で大量生産式の畜産から脱却するために「山羊さん除草」を始めた。渡辺祥二さんという。

これは経済と動物福祉が両立を目指したもの。
ケージに閉じ込めて鶏を飼育する問題で辞任した大臣もいたが、動物福祉と畜産を両立させようという発想自体が面白い。

家業は建設土木の会社だけど、公共事業の先細りを感じて農業(熱帯果樹栽培=奥飛騨ドラゴンフルーツ)を始めたという。「公共化⇒民営化⇒市民営化」であり、その発想がとても面白い。
「山羊さん除草」は補助金に頼らなくても経済的に成り立つようになったけど、売り上げや規模拡大は目指さない。これも資本主義とは一線を画している。
では目指すのは・・・人を育てること。

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 山羊さん除草は公園、工場、太陽光パネルの緑地などが活動の場。
人口減少で人手が確保できない代わりに畜力。
刈った草を燃やすのではなく食べることでCOを抑え糞や尿は肥やしになり小さな循環が成り立つ。⇒里山千年構想

農業に「教育と文化」をプラスすることで次世代を育てたいと地元の高校とコラボした活動(ヤギさんてみやげドーナッツ)をしている。
若者が地元に戻らないのは、人に投資してこなかったから。
ただし、公共事業に依存したり、大企業を誘致してもグローバル経済に組み込まれるだけ。お金には色があって、上から降ってくるお金と、自らの才覚で稼いだお金は色が違う。いい色のお金は、大切に使おうという気になり、地域で循環する血液になる