「本売る日々」

やらねばならないことがいっぱいあるのに本を読み始めた。
久しぶりの小説。
『本売る日々』青山文平著
市の図書館へ予約したら数日で地元の図書館から届きましたという連絡が入り、出版記念シンポジュウムのポスターとパンフを預けて本を借りた。

昔から忙しいとストレスからか数学の問題を考えたり、小説を読み始めてしまう。
今回は両方ともやってしまったが、小説は久しぶりに読む。
文政時代の村々を回って本を売る主人公をめぐる話なのだが、夢中になって一気に読んでしまった。
いや、主人公は本なのかもしれない。三話になっているが、「芥子園画伝」「古事記伝」や「群書類従」「伊勢物語」や「傷寒論」「佐野淇一口訣集」がそれぞれ中心になっている。

文中に小曽根村の庄屋惣兵衛が語る。
「私はね、この村を日本で一番豊かな村だと思っているんですよ」
もちろん収穫量が多いとかお金があるということではない。
それは・・・
この言葉が一番心に残った。
日本中の村がそ言えるようになった時、日本も豊かになる。

明日は同窓会である。