北米狩猟民カスカの人々の世界観

第3回高鷲シンポジュウムに一日参加した。
途中平和の鐘を鳴らしに出た以外は、ほとんど参加していた。
 
盛り沢山の講座があって、どれも刺激を受けるものだった。
いずれにも課題が見つかり、調べるべきテーマが見つかったことが収穫。
 
その中で一つだけ取り合あげると、
岐阜大学の山口未花子先生の「ヘラジカの贈り物―北米先住民カスカと動物の人類学」
ちなみに、ほぼ日糸井新聞に紹介されている。
 
とても興味深い話だったのだが、
後の感想や質問の中でカスカの猟師と高鷲の猟師の違いの大きさが気になった。
その違いとは
(1)動物を殺すことをかわいそうと思うことと、動物を大切な贈り物と思うことの違い
(2)生きるために食べるとおいしから食べる
(3)害があるから退治すると持続的な継続のために調整する(オオカミなどで)
(4)アニミズムとトーテミズム
 
直観的に感じたのが、農耕民はアニミズム
狩猟採集民はトーテミズム
例えば、獣害駆除は農業が始まってから
そもそも人類の歴史の99.8%は狩猟採集生活だった
農業から自然破壊が始まったともいえる
 
トーテミズムは動物も人間と同じととらえる
動物を解体していると腎臓や内臓が同じと感じるという
 
ヘラジカの解体の時に様々な儀式やタブーが、動物と交渉をしていることを感じさせる
ヘラジカがやってきて肉を自分たちにくれる
ヘラジカはすべてつながっていて、見ることができる
死んだヘラジカの目を通じて他のヘラジカが見て来なくなる
だから目玉を最初に取り除く
 
動物たちは人間への贈り物
動物は人格を持った存在であり、パートナーである(初源的同一性)
だから互いに助け合う(互恵性
殺した動物はまた自分の所へもどってくる
 
For us,Part of the Land. Part of the water. Part of the Animals.
 
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こうやって別の問題を考えていたら、三日ほど解けなかった数学の問題が解けてしまった。