「5月25日頃よりほうき星出る。同日26日夜、慥かに拝見仕り候。
当家の前のひのにわ(ひのきば)のはしにて見るに、家の裏栃の木の高さにて夜暮れ六つ過ぎに
北方より南の方へ箒の先中天より過ぎる位のけしきなり。
七耀の星(惑星)のごとく周り、夜の4つ時過ぎには家の山端へ入り申候。
一夜一夜に4、5尺位づつ南の方へより、箒も少なくなり、7月10日頃に
一切相知れ申さず候なり。」
もとにもどすと、
回転の方向がポラリス中心ではないが・・・。
旧暦の5月から6月7月となるにしたがって、太陽から遠ざかっていることもわかる。
ちなみに明建神社は妙見様=北辰=北極星を祭る神社である。
北斗七星は北辰を指し示す。
ただあと一つ、疑問が出てきた。
「星七八寸廻り、尾引事南ニ渡り程有、横三尺計。」
この場合の7、8寸や3尺とはどういう基準があるのだろうか?
きっといつかわかるだろう。