中島岳志さんの「となりの親鸞」

東別院で中島岳志さんの「となりの親鸞」を聞いた。

我を忘れて聞き入った。
それは、彼が自分の体験をベースに語っているからだ。
自分は器であり、その器に様々な体験が訪れる。
その体験が語る言葉に真摯に耳を傾ける。
というようにやってこられたことをそのまま語られるので
物語りを聞くように引きこまれた。

彼は、そういう器である自己を「与格的主体」と表現されていた。
それは、ヒンディー語の与格構文からきていて、
「与格的主体」は親鸞さんの「親鸞一人がため」につながるものだ.
そして、方便論的個人主義と言っても良い。

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中島さんが強調されたもう一つ大事なこと、「死者とともに生きる」がある。
これは分裂し対立している現状をつなぐ大事な視点だ。
そのベースにある、保守主義についてのわかりやすい解説。
我々は間違える存在である、それを前提にした智慧がここにある。


保守と立憲そして死者 中島岳志さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 15人目

「保守と立憲」は買おうと思っている。