無対辞の思想

本の紹介で「無対辞の思想」という言葉が目にとまった。

ピッと来た。
「無対辞」は柳宗悦の言葉だという。
 
対辞が「対立する」言葉。
無対辞はそれが無いこと、つまり対立概念を持たない言葉。
これは、絶対無や無分別智と同じような意味だろうと思う。
唯一無二だから如のこと。
無対辞の思想とか無対辞の文化は、如のはたらきを自覚した生き方であり、
経験的認識方法である。
 
それがどのように体現されているのかというと、
妙好人の中にである。

また、柳宗悦のこの思想は、文化や政治、宗教など応用範囲が広い。

 

妙 好 人 と 現 代 社 会 ― 柳 宗 悦 の 「 無 対 辞 」 を 通 じ て ―

 
 
これが、なぜピッと来たのかというと、
(1)約仏・約生という言葉は対辞なのか
(2)弁証法とどのように異なるのか
(3)妙好人の中にどのように体現されているのか
(4)その場合直観とは何なのか
ということを深める言葉だと感じたからだ。