映画「この世界の片隅に」を見た。
この地方では無理かなと思っていたら、
関のマーゴシネマでやっているのを知って行ってみた。
3月17日までやるらしい。
昭和初期から敗戦までの日常をとてもリアルに描いてある。
「わしゃ、ただでさえボーとしとるもんで」というすずさんという、
普通の女性の、ありふれた日常を、淡々と描いている。
たぶん、描かれている広島や呉の景色は、セットでは到底作れないものだろう。
日常が訴えてくるものは、ドラマチックなものよりも大きい。
最初は笑いが声になったが、見終わった時、涙が出てきて止まらなかった。
ライトがつくまで席に座っていたのは、久しぶりだ。
とても不思議な映画だと思った。