記憶とは?

福岡伸一氏がこう述べていた。

「記憶は、神経細胞うしのつながり自体である。
その回路に電気が流れた時、同じ記憶がよみがえる。
つまり、記憶は物質として保持されているのではなく、関係性として保持されているのである。」

これは、脳の働きも同じで、
脳のはたらきは、「車の仕組みとはたらきの関係」と同じようなものだという、
養老孟司氏の言っていることと同じだ。

最初の、「記憶=関係性」だとしたら、関係性そのものがなぜクオリアを生み出すのか
という次の問いを生じさせる。

同様に、「脳の働き」が脳のはたらき自体を考えさせうるのはなぜかという問いも生じさせる。

また、関係性が記憶だとしたら、それは脳の内部にだけあるわけではない。
記憶は世界に満ち満ちているのだ。
同様に、はたらきも世界に満ち満ちている。