村田静照師のこと

仏教荘年会の研修旅行で伊勢の専修寺へ参拝する。
そのために、専修寺のことをいろいろ調べている。
 
真宗高田派のことで欠かせないのが、村田静照師のこと。
七里恒順師の弟子である。
お二人に共通するのが、念仏を称えること(高称念仏)を大事にしたこと。
称名正因の異安心ではないかと批判を受けながらも、信心を深めるための念仏を大事にした。
また、真俗二諦ではなく、あくまで真諦を本とし、
世間を捨てて、身を捨てて本当の法(後生の一大事)を求めることを大事にした。
そして、
念仏申す駄賃じゃ」と全てを受け入れる。
 
郡上からも多くの人が伊勢まで村田和上に会いに行った。
昭和七年に亡くなっているので大正から昭和の初めにかけてのことである。
 
村田師は念仏の合間につぶやくような数分の法話をしたという。
これがとても良い。
村田静照言行録を注文した。
 
 「あなたは、お浄土参りの切符をお持ちかな。
  その切符というのは松竹梅の切符。
  松竹梅とはなんじゃろうか。
  それは、貪欲、瞋恚、愚痴の3つが松竹梅。
  これさえあったら、きっとお浄土へ参れるぞ。
  三毒の煩悩が見えたらもう大丈夫。」