ラフカディオ・ハーン「日本の面影」

「100分de名著」水曜日にラフカディオ・ハーンを取り上げている。
 
注意しなければならないのは、偏狭なナショナリズムに利用されることだ。
特に最近の幼児のような自己肯定感を何が何でも欲しいというような傾向の情けないこと。
もちろんこれは自分自身への戒めでもある。
 
当地でも盆踊りが始まった。
暑い夏の始まりである。
 
その盆踊りについてハーンは、「死者と生者が共に踊っている」と表現している。
そして、
「感情とは共振である」
「どこかの場所や時を特定するものではなく、生きとし生けるものの万物の喜びや悲しみに共振するもの」
人間の魂を表わす共振器をハーンは持っていた。
それはグローバルなモノであり、ローカルに限定されるものではない。
 
それはユングのセルフであり、エゴを越えていくものは極めてグローバルなものなのだ。