オスのモズがメスにエサをせっせと運んでいる。
まだ雛が生まれないかとやきもきしている。
無知と愚者の自覚について改めて書き留めておく。
『無知の知』こそが唯一の人間の知恵である。
神のみが知恵あるものであり、神託の意味は、
「もしも愚者が、みずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。
愚者でありながら、しかもみずから賢者だと思うものこそ『愚者』だと言われる。」 (真理のことば)
「子曰く。由、汝に之を知ることを誨えん乎。
之を知るを知ると為し、知らざるを知らずと為す。これ知る也。 (論語)
「一文不知の愚鈍の身になして、尼入道の無智のともがらに同じくして、智者のふるまひをせずして、ただ一向に念仏すべし」 (一枚起請文)
「浄土宗の人は愚者になりて往生す」と
「よしあしの文字をしらぬひとはみな まことのこころなりけるを
善悪の字しりがほは おおそらごとのかたちなり」
「智といふは願力にのせたまふとしるべしとなり」 (尊号真像銘文)
それぞれに深い意味を持つと同時に、これらがつながってくる。
私たちの唯一とることのできる態度なのだ。