桜とヒヨドリと河口慧海

桜の花が満開。
近づくととてもいい匂いがする。
 
その匂いにひきつけられたのか、ヒヨドリが花をつついている。
蜜を飲んでいるのだろうか?
 
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桜前線は大垣まで来たらしい。
 
夕べから、河口慧海チベット旅行記」を青空文庫で読み始めた。
これがとても面白い。
河口師は黄檗宗の僧侶で、宇治の萬福寺一切経を読み始め、
訳者による経典の違いに気がついて、原典にあたろうとする。
原典はチベットにしかないということで、チベットに行こうと決意する。
当時チベット鎖国をしていた。
インドにわたり、 チベット語ネパール語を学ぶことから始める。
 
こんな僧侶がいたということが、近代日本の面白さを示している。
明治期に西洋ではなく、チベットのラマに経典を求めて学びに行こうとする
という意図が、いったいどこから生まれたのだろうか。