2015-03-31 桜とヒヨドリと河口慧海 #文化活動 桜の花が満開。 近づくととてもいい匂いがする。 その匂いにひきつけられたのか、ヒヨドリが花をつついている。 蜜を飲んでいるのだろうか? 桜前線は大垣まで来たらしい。 夕べから、河口慧海「チベット旅行記」を青空文庫で読み始めた。 これがとても面白い。 河口師は黄檗宗の僧侶で、宇治の萬福寺で一切経を読み始め、 訳者による経典の違いに気がついて、原典にあたろうとする。 原典はチベットにしかないということで、チベットに行こうと決意する。 当時チベットは鎖国をしていた。 インドにわたり、 チベット語、ネパール語を学ぶことから始める。 こんな僧侶がいたということが、近代日本の面白さを示している。 明治期に西洋ではなく、チベットのラマに経典を求めて学びに行こうとする という意図が、いったいどこから生まれたのだろうか。