学童疎開をした理由は?!

戦時中の学童疎開は、「児童の生命安全のため」に行ったと思っていた。
ところが、国会で通った学童疎開の政策の目的は違っていた。
 
文部大臣が表明したのは、「将来の兵力の温存のために」であった。
だから、国が疎開のための費用を出し、計画を立てたのだと。
そして、そこからもれたのは、障がい児学校であった。
彼らは兵士としては役に立たないからであった。
 
学童疎開をさせた親たちは、我が子を将来の兵力とは思わなかったと思う。
そして、この決定をした国会議員たちも、ほとんどは子どものいのちを大事に思っていたのだろう。
しかし、建前は「将来の兵力の温存のため」という論理を持ってきた。
 
この目的を極めて非人間的で、悲しいことだと言えない雰囲気があったのだろう。
当たり前のことが公然と言えないことの中にこそ、この出来事の本質があるような気がする。
 
TVを見ていての発見であった。
その学校の校長の思いや、その思いに応えた人たちがいたことに感動している。