やっと気がついたのだが、七里和上の「四門の水際」が、五念門と関連している。
五念門は、世親の浄土論に説く浄土へ至るための五つの実践で
・礼拝門(阿弥陀仏を礼拝すること)
・讃歎(さんだん)門(阿弥陀仏の名号を唱えること)
・作願門(浄土往生を心から願うこと)
・観察門(仏や浄土の荘厳・功徳を心に思い見ること)
・回向(えこう)門(自己の修行による功徳を他の衆生にも分かち与え,ともに浄土に往生しようと願うこと)
七里和上の四門は
・求法
・安心
・報謝
・処世
安心までが、五念門の前4つにあたり、報謝が回向にあたる。
七里和上の特徴は、処世があることだ。
この処世は、他力の念仏に生きるから、自分のためではない。
財産も妻子も御預り物である。
厭離穢土だから酒色財名利等の悪徳を離れている。
だから、道理がよくわかる。
名利は求めざれば得、求めれば却って得ず。
具体的な念仏の生活がイメージできる。
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和讃と短歌 ( 思想の表現としての和讃)