「真心徹倒録」という大正11年に発行された本がある。
著者は松田青針師。
この本は、サイトで読むことができる。
この中に、最勝寺の多田專浄師と切立の美濃島ぢうさんの語録が書いてある。
專浄師は切立へたびたび行って、法話をされている。
その法話をたびたび聞いたのが、ぢうさん。
聴聞の、聞法の機微が描かれている。
美濃島与之助さんの紙芝居(PP)を作成するためにいろいろ調べている。
与之助さんは、博多の七里恒順師、利井鮮明師、南条文雄師、多田師、松田師、村田静照師
などに遇い、教えを受け、お育てにあっている。
いずれも当代の善知識である。
「真心徹倒録」に出会ったのもご縁である。
「真心徹到して苦の娑婆を厭ひ、楽の無為を欣ひて、 永く常楽に帰すべし。 ただし無為の境、 軽爾としてすなはち階(かな)ふべからず、 苦悩の娑婆、 輒(ちょう)然として離るることを得るに由なし。金剛の志を発すにあらずよりは、 永く生死の元もとを絶たんや。 もし親(まのあた)り慈尊に従ひたてまつらずは、 なんぞよくこの長き歎きを勉(まぬか)れん。」 信文類より