ピッキーの死

「ピッキーが死んだ」と泣きながら母から電話があった。
食事をしなくなっても毎日散歩をしていた。
昨日、おしっこをしてウッドデッキの下に潜り込んでそのまま死んだらしい。
今日火葬した。
 
14歳だから生きた方である。
「ピッキーのおかげやったな」と老夫婦が語り合っていた。
世話をしたといいうよりも、癒されたり励まされた方が多かったのだろう。
 
夕べ、段ボールの大きいのを探すために、カートでうろうろしていた親父が、
ふと西の方を見ると、雲がかかってきて、毘沙門岳の方まで道がかかっていたという。
「俺の往く道やな」と思ったと話してくれた。
かわいがっていた犬の死が、一種のお迎え現象を引き起こしたのかもしれない。
 
ピッキーは、自分の死期を悟って食事をするのをやめたのか、
そもそも食べることができなかったのかわからない。
でも、最後まで散歩をしようと、よろよろする足で歩いていた。
死を迎えることを教えてもらったような気がする。
私も死期を悟ったらそうしようかと思う。
 
今日は大変疲れた。
その後、連研に出て、頼母子に出た。