前回書いたことと逆のことを書く。
数日前、再放送(100分で名著)でフランクルの「夜と霧」をやっていた。
その中で、フランクルが語る場面がある。
「体験したすべてのこと、
愛したすべてのもの、
なしとげたすべてのこと、
そして、味わったすべての苦しみ。
これらはすべて忘れ去ることができないこと。
過去となったものはすべて消え失せるというのは間違っています。
逆なのです。
過去というのはすべてのことを永遠にしまってくれる
いわば金庫のようなものです。
思い出を永遠に保存してくれる金庫なのです。」
未来は現在を通過して過去になる。
過去はその人の人生を豊かにするかけがえのない財産になる。
「忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ」
この言葉は、前回と対になっている。
知っている人は、昔この番組に夢中になった人だろう。