忙しさの合間をぬって、岐阜へ行って大学の先生の話を聞いた。
「若者支援から見た学校の可能性」
と題された話はとても刺激的だった。
教育と福祉と労働の協同は大きなテーマで簡単には語ることができない。
それを2時間ほどで語っていただいた。
問題が明らかになったと言っても良いが、
それをまとめようとすると何かずれてしまうような気がする。
学校に何ができるかという視点で語っていただいたが
そもそも労働の問題は教育問題ではないと最初に断言された。
社会構造の問題を、ただでさえ個人の問題にされてしまうという視点からだ。
しかし、それでもなお学校に何ができるのか。
この問題は、現状の問題点をあげていくことでしか語れないところがある。
例えば、
1/3から1/2が非正規雇用になっている現在の状況をどうとらえるのかというだけでも、
問題点が立ち現れる。
(1)それを強調することで、正規雇用をめざさせることのザルドジョウ状態
(2)知れば知るほど働き辛くなる現状
(3)労働法を知るとかえって追い込まれたり、孤立したりする
(4)自己責任圧力を醸成するだけになってしまう危険性
(5)どうせダメなんだというアリ地獄
学校から仕事へという過程には、実は様々な段階がある。
(1)労働権などを知るだけでなく使えることこそが重要
(2)労働法を知るだけでなく、おかしいと言えたり、相談できる人がいること
(3)働くことと生きていくことの結合
(4)地元つながりの大事なこと。つまり居場所の確保
(5)やってみたらできた、失敗してもなぜ?と問えるような経験の積み重ね
つづく・・・