「自分は優秀」は錯覚?or当たり前?

一日中忙しくて、パソコンを開く時間がなかった。
 
朝食をつくる。除雪。犬と散歩。介護相談センターへ相談。
昼食づくり。除雪。生協の食品分配。介護相談調査。除雪。犬の散歩
夕食づくり。食器のかたずけ。風呂洗い。
 
身体も動かしたし、何よりも一ページも本を読まなかった。
充実した一日だったが、これが続くとどうなるのか。
 
介護の勉強にもなった。
 
さて、さっき久しぶりのネットを見ていたら、
次のような記事と出会った。
 
「自分は優秀」錯覚の仕組み解明』http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130226-00000013-jij-sctch
 
というテーマだ。
まず、人は「自分は優秀」と思うのか、
それは錯覚なのか、
そう思って、内容を読んだ。
 
心理学では、人には「自分は平均より優れている」という思い込み(優越の錯覚)があることが知られているが、この錯覚が脳内の異なる部位の連携の強弱や、神経伝達物質に影響されることが、放射線医学総合研究所などの研究で分かった。抑うつ状態ではこの錯覚が弱いことも知られており、成果は抑うつ症状の診断などへの応用が期待できるという。』
 
「自分は平均よりも優れている」という思い込みは「優越の錯覚」と書いてある。
そんな「錯覚」があるとは知らなかった。
確かに、「俺ってすごい」とか「オレ天才」とか一部の男の子はよく言っていたな。
それに、優越感は誰でも持っている。
それを錯覚というのは心理学では当たり前のことなのか。
仏法ではすでに「空」として自分の思い込みをとらえるから当たり前だと思っていたけど、
そういう優越感は必要な時もあるな、と思っていたから、
否定することはしなかった。
でも、心理学でもそれが錯覚だということは意外だった。
 
『その結果、脳の深部(大脳基底核)にある線条体という部位で、神経伝達物質ドーパミンが多いと、線条体と、認知をつかさどる前頭葉の「前部帯状回」と呼ばれる部位の連携が低下。両部位の連携が弱いほど、「錯覚」の程度が強いことが分かった。 
 山田研究員は「人には元来、自分は優れているという意識があるが、前頭葉で制御し過ぎると抑うつにつながるのかもしれない。』
 
脳は不思議だ。
ドーパミンが多い方が連携が低下するんだ。
しかも、連携が弱いほど(=ドーパミンが多いほど)「錯覚」が強い。
過剰になると弱まるというのが不思議なのだ。
 
さらに、山田研究員のコメントはさらに混乱させる。
元来持つという「優れているという意識」は、人は元来自分は優れているという錯覚を持っている
ということを示している。
なぜ混乱するのかというと、「錯覚」は否定的なニュアンスがあり、
「元来・・・抑うつ」というコメントには肯定的なニュアンスがあるからである。
 
前頭葉で制御しすぎる」というのは、前頭葉のはたらきでドーパミンが少なくなるということを
言外に言っている。
前頭葉の働きでドーパミンは増やせたり減らせたりするのものだろうか。
 
もう一つ、私は、
「自分は優れている」と思うことと「自分は愚かである」と思うことを比べると、
はるかに「自分が愚かである」と思う方が豊かであると思っている。
だから、「自分は優れている」と思わないことが抑うつにつながるとはどうしても思えないのだ。
 
つまり、「自己否定は最大の自己肯定」と思っている。
そうなると、「自分が優れている」と思っていることを抑制しないことが
抑うつの対策になるとは思えないのだ。
 
そもそも、「自分が優れている」と思っているから、
簡単に逆転するとも考えられる。
 
いずれにしても脳はそう簡単にコントロールはできない。