坂口さんの「独立国家」

寝るときに、灯油ストーブで沸かしたお湯を、湯たんぽに入れて暖をとっている。
朝まで暖かく、また起きた時には、その湯で顔を洗うととても暖かい。
また、茶碗を洗うにも使える。
 
灯油ストーブは、以前ヘリコプターが落ちて送電線を切断した時に、
停電が続いてからは絶対の必需品として使っている。
 
タツは電気である。
タツは、世界でも類を見ない効率の良い暖房だろう。
 
薪ストーブは、大量の薪を使う。
割るもの大変だが、切ってくるのはもっと大変。
薪ストーブも、二酸化炭素を出している。
しかし、それは今ある二酸化炭素を使って木が成長したもので
循環しているという理屈。
 
灯油や車のガソリンは化石燃料だから、二酸化炭素を増やしている。
できるだけ使用料を少なくするように心がけるしかない。
個人でできることはこれくらいしかないかな。
 
でも、世の中には面白い人がいる。
坂口恭平さんという人だ。
3・11の原発事故の後に、故郷の熊本に帰って、「独立国家」を作った。
彼は大学の卒論で路上生活者の家、つまり段ボールハウスのことを研究していて、「あんなに暖かくて合理的なものはない」と言っている。
また、「鴨長明の庵は実は段ボールハウスだった」とも言っている。
動く2畳半の車の家を作り、屋根にソーラー発電器をつけての自由自足の生活が
独立国家に結びつく。
 
知恵を出せば、まだまだやれることはあるような気がする。